ご存知の通り、私は右手に宿し鬼のヒキと洗練されたオカルティック分析を武器に日々ホールを闊歩している。
オカルトとはいわゆるプロの方々に言わせてみればなんの意味もない、負けるべくして負けているただの間抜けということになるだろう。
その実、負けまくっているしぐうの音も出ないほど反論の余地はない。
しかしオカルティックにパチンコを打ちたいのである。
なぜならその方が面白いのだから…!
今回は鬼のオカルティックリサーチャーの異名を持つ私がパチンコにおけるオカルトとはどういったものなのか、そしてその役割や重要性についての論文を発表したい。
この論文を読めばオカルトに対する理解を深め、パチンコをより楽しむことができるので是非とも最後までお読み頂きたい。
もちろん読んだからと言ってパチンコで勝てるようになるというわけでは決してない。
なぜならオカルトとはそういうものなのだから…!
オカルトとは?
オカルトとは国語辞典によると、神秘的な、超自然的なこと。また、そのような術や現象のことを言う。
つまり科学では説明ができないような現象のことなどを人はオカルトと呼ぶ。
パチンコとは私の推測によると絶対に客側が負けるようになっている(まだ検証途中の仮説に過ぎないが)がボーダー理論に基づいてシビアに実践を積めば結果は期待値に収束しプラス収支で着地することも理論上は可能だ。
その神の御業を駆使してパチンコで生計を立てているのがプロの方々だ。
しかしながら打ちたい台を打ちたいという私のような純然たるパチンカスにはそのような芸当は到底不可能である。
なぜなら回らなくてもその台を打ちたいからである。
そのような時に、打ちたい台を打って…しかも爆勝ちしたい!というこれまた純然たる邪心を持った私のようなパチンカスが最後に頼るもの、それがオカルトなのである。
次にパチンコにおけるオカルトの役割を3つ提示し、それぞれその重要性などについて解説していく。
①オカルトとはなんだか勝てそうだなという気持ちを高めてくれるもの
パチンコとはパチンカスとパチンコ台の戦いである。
戦国時代で例えると軍の士気を高めることは戦に勝つ上で非常に重要なことである。
パチンコにおいても同じく打ち手のやる気や勝利への執着心というものは戦果を大きく左右する重要な要素だ。
その打ち手のやる気を高める役割を担っているのがオカルトなのである。
朝起きたら朝日に会釈してみる。
普段は車だけど歩いてマイホに行ってみる。
いつもはよくわかんないメーカーの緑茶だけど今日は綾鷹を買ってみる。
なんでもいい。
過去に爆勝ちした日に行なった普段はしないことを探し出し、それを再現する。
そうすると今回も勝てそうな気分になってくる。
このオカルトをフル活用しなんだか勝てそうな予感を最高潮に高めることこそがオカルティックな立ち回りの醍醐味だ。
やる気と闘争心に満ちた立ち回りであればいい結果に転びやすいことは言うまでもないだろう。
日本にはゲン担ぎという言葉がある
ゲンを担ぐとは良い結果を招くために祈願しながら行う行為である。
例えば受験に合格できるようにキットカット(きっと勝つ)を食べたり、仕事のプレゼン前にトンカツ(勝つ)定食を食べたりする行為だ。
一見するとただの駄洒落なのだが縁起がよく、良い結果を招きそうだ。
パチンカスのオカルトとはこの験担ぎのことである。
験を担ぐことでなんだか勝てそうな予感は高まっていくのだ。
しかしひとつ問題なのは、なんの努力もしていないのにキットカット(きっと勝つ)だけ食べて勝てる気になってしまうことだ。
受験対策にしっかりと勉強して、あるいはプレゼンに向けて資料を作り込んで、準備を怠らずできることを全てやった上でダメ押しのキットカットなら実力も精神も万全の状態になりいい結果を招きやすいだろう。
しかしパチンカスの努力と言えばYoutubeやサイトセブンでちょっと情報収集したりするくらいが関の山だ。
それでボロ負けした帰り道に涙を流しながら「今日ちゃんとキットカット食べたのに…!」とキットカットに全責任をなすりつけることだけは避けて欲しい。
ただのチョコ菓子にそれは少し荷が重い。
キットカットやトンカツ定食などの縁起物はちょっと勝てそう感をちょっとだけ高めてくれるだけのアイテムに過ぎないということはしっかりと認識しておこう。
ヒキの正体、それ即ちオカルト也
パチンカスがよく使うこのヒキという言葉。
これこそがパチンコにおける最大のオカルト用語であると言っても過言ではない。
パチンコとは確率の遊戯である。
確率抽選のため結果が常に一定であることはまずあり得ない。
いい方向に転ぶこともあれば悪い方向に転ぶことだってある。
もし仮にヒキというものが実在するのであれば私のような剛のヒキを持っている者は全勝するし、ヒキ弱な方であれば全敗するだろう。
しかしそうはならない。
どんなパチンカスでも勝つ時あれば負けることもあるのだ。
ゆえに本来であればヒキなんてものは存在しないことは明白である。
しかしながらパチンカスはその確率が自分に有利ないい方向に転んだ時だけはヒキという言葉を使ってその手柄を自分だけのものにする。
卑しいようにも見えるがこれはパチンカスにとってとても大事なことなのである。
それは己が実力で戦果をあげたという実績は鉄火場を練り歩くパチンカスの矜持だからである。
そしてヒキとはなんだか高めることができそう感もまとっている非常にオカルティックな存在だ。
つまりヒキの正体とはオカルトそのものなのである。
言うなれば小宇宙(コスモ)みたいなものなのである。
②何度負けても立ち上がるためにオカルトがある
先に記したように日々の実戦で連戦連勝ということはまずあり得ない。
調子のいい時期でも必ず敗北は訪れる。
そしてそれを機に全く勝てない期間を過ごすことになることが大半だ。
このような時にパチンカスは自身を振るい立たせるためにもオカルトを活用する。
ここ3日間グラフが奈落の底に落ち続けている台を打つ。
前日ちょっと調子がいい台を打つ。
右の台がいいかなと思ったけどあえて左の台を打ってみる。
その調子のよかった時期に実践した台選びを参考にしながらなんとか調子を取り戻そうとする。
持てるオカルトをフル活用してなんだか勝てそうな予感を最高潮に高めることでいい勝負ができるようになる。
仮にその状態で負けたとしても「惜しかった!」と思うことができる。
心がポッキリと手折られることさえなければパチンカスは何度でも甦って戦い抜くことができるのだ。
そう言った意味でオカルトとはパチンカスの精神的支柱と言うことができる。
次の試合が楽しみになる
とは言え以前にも記事にしたがパチンカスとは元来、不屈の精神と蘇生力、好戦性、パチ好きの仲間、そして万枚という夢を持っているもはやジャンプ漫画の主人公のような存在だ。
どんだけ心をへし折られても結局はホールへと舞い戻るだけなのだが、その時に頼るのはやはりオカルトだ。
③オカルトとはパチンコを最大限楽しむためのもの
私はかねてより試合を楽しむことが一番大切なことだと力説してきた。
ブチギレ過ぎてバーサーカーになってしまった者をホールで時折お見かけする。
それほど熱くなることは良いことと言えるものの、自分の意志でホールに出向いておきながら無様な姿を公然に晒すのはとても醜いことだ。
勝つも負けるもあるからパチンコは面白いのであって、それを楽しむことができないのであれば残念ながらパチンコには向いていないと思われる。
その点、私のようなオカルティックリサーチャーはオカルトを駆使することでパチンコを楽しんでいる。
例えば私が昨今の台の中で大変気に入っているPギンギラパラダイス夢幻カーニバル319ver.を打つ際にはマリンちゃんリーチがよくかかる台は調子がいいというオカルトを抱えている。
これは単純に私の女性のタイプがマリンちゃんだからであるというのもあるが、神秘的な、超自然的な、超希望的観測的な完全無欠のオカルトである。
もちろんこのマリンちゃんがよく出る台で大敗を喫したとしても怒り狂うことは決してない。
パチンカスの日々の経験がオカルトを構築する
勝った日に食べたものや、爆連させた台に座った時の選定基準などは心のどこかに記憶として残っているものだ。
その記憶を手繰り寄せ、ホールで再度実践することでオカルトは構築されていく。
つまりオカルトとはパチンカスのノウハウと言ってもいい。
私も大学に入学してからすぐにこの悪魔の遊戯に魅了されることとなったのだが、その日から今日に至るまで様々な試合を通して今では千を超えるオカルトを抱えている。
例えば大好物のCR真・花の慶次を打っていた時に発見したオカルトを紹介したい。
私は遊戯中はヘソを注視しているのだが、ある日の試合中にすごく根性のある玉が入賞した。
どういうことかと言うとその玉はヘソに入賞するという時に後続の玉に跳ね除けられたのだが右側のジャンプ釘で激しくバウンドし再びヘソに進路を変え、次は後続の玉に自らぶつかりうまい具合に失速してヘソに入賞したのだ。
その一部始終を余すことなく観察していた私は「ほぉ。今どき珍しく根性のある玉だ。」と感心していたが保留変化は確認されなかったのでそれ以上は気にかけていなかった。
しかしその該当保留を消化する際にバイブが起こったのだ。
入賞時に緑保留にならなければ期待ができない真・花の慶次で保留変化なく最高の発進を切ったことで私はすぐさまあの根性に満ち溢れた入賞劇の様を思い出した。
そのまま危なげなく大当たりを引き、ラッシュまで獲得するという快挙を成し遂げたのだ。
その時私はあの根性のある玉は当たりたがっていたのだとようやくそこで理解するに至った。
それ以来、根性のある入賞の仕方をした保留を消化する際は力が入るようになってしまったことは言うまでもあるまい。
私はこのオカルトを根性の銀玉と呼んでいる。
このようにパチンカスそれぞれの感性で試合を経験する中で様々なオカルトを構築していくこととなる。
ほかのパチンカスのオカルト話を聞くのも酒の肴に持ってこいだ。
オカルトを極めし者たち
ここからはホールを支配するオカルトを極めし者たちの話をしたい。
私のような若輩もののオカルティックリサーチャーでは到底太刀打ちできない猛者たちばかりだ。
ある方は魚群を指先で導く。
ある方は魚群が発生した時に木魚を叩くように正確なリズムでボタンを叩く。
ある方は魚群が来るように筐体の側面を叩く。
そう、ベテランオカルティックリサーチャーの方々は海物語のシマを狩場にされていることが多い。
先述の通り私も海物語は大好物なので度々打っているが、その度に彼ら彼女らの洗練されたオカルティックムーブメントには目を奪われるのだ。
学生時代、私がCRスーパー海物語IN沖縄3を打っていた時の話をしたい。
私が打っているといつのまにか両隣にオババが座っており交互に話しかけられていた。
少し鬱陶しく思うも、楽しそうに打っていたので軽く話を合わせながら自分の遊戯に集中していた。
ちなみに右に座っていたオババをマリンちゃん、左に座っていたオババをウリンちゃんと呼んでいた。
私は完全にサムになっていた。
その日の私は初当たりも早く、連チャンもそこそこ伸びてかなり調子がよかった。
そんなサムの姿を見て両隣の人魚さんたちは興奮していたのだ。
私の台に魚群が出現する度に「これはもらったわよ!」と声をかけてくるウリンちゃん。
ウリンちゃんと絡んでいるのにのんびり話しかけてくるマリンちゃん。
ジジババに囲まれてワイワイ遊戯でぎるという海物語シリーズ最大の醍醐味を私は堪能していた。
しかしウリンちゃんの様子が少しおかしい。
隣のサムは絶好調なのに自分の台には全く当たりがこないとなれば焦るのも無理はないだろう。
そんなウリンちゃんが私の台に魚群が発生した時に私の台の側面を手で叩いた。
左に座っていたウリンちゃんが私の台の側面を叩けば魚群の進行方向になる。
魚群を止めたいのか、それとも逆魚群の発生を促してくれているのかわからなかったが、それでも当たってしまいそれを見たウリンちゃんはバツが悪そうな顔をしていた。
私つぎ魚群外したらやめる!っと宣言した数回転後にウリンちゃんの台に魚群が発生した。
その瞬間ウリンちゃんはオババ特有の呪術のような手の動きで巧みに液晶画面内のキャラクターを操っていたが惜しくも外してしまった。
こちらばかり出していて少し気まずい思いもしていたしもう少しウリンちゃんと一緒にいたかったので当たって欲しかったのだが何事もなかったかのように次の保留の変動が始まった。
まぁこれでゆっくり打てるかと私はウリンちゃんにドンマイの意を伝えて会釈をした。
ウリンちゃんは少し恥ずかしそうにしていた。
しかし一向に席を外す気配なく、あまつさえ追加投資までしだすウリンちゃん。
そのたくましさに心動かされつつ、私はあの魚群外したらやめる宣言がウリンちゃんのオカルトの最大奥義であったことにそこで気がついた。
おそらくあれは桜木花道が山王戦で見せた「ヤマオーは俺が倒す!」のような、他人に宣言することで自らを追い込み、集中力を増すためのオカルトだったのだろう。
その実、魚群を外したあとも楽しそうに打っているウリンちゃんの姿はとても輝いていた。
楽しく打つことができるのであればウリンちゃんにとっては結果などどうでもよいのだろう。
よくぞここまでオカルトを練り上げたものだと、私はその出会いに感謝せざるを得なかったのだ。
ホールにはその他にも、熱い保留にタバコの煙を吹きかけて応援するオババやGOD凱旋の通常時を延々と右リールから消化するオジジ、お地蔵さんを拭くようにGO!GO!ランプをおしぼりで磨くオババなど様々な熟練のオカルティックリサーチャーがいらっしゃる。
そのどなたもが楽しそうに遊戯する姿を見ると、やはりオカルトが試合を楽しむための一助となっているのは明白だろう。
私もマイオカルトを練り上げ、生涯現役でいるつもりだ。
マイオカルトを見つけ、育て、爆勝の花を咲かせる。それがパチンコ
オカルトとは日々の実戦を通して培われるパチンカスのノウハウのようなもの。
その存在意義は、
①パチンコでなんだか勝てそうだなという気持ちを高めるため
②何度でも戦うための精神的支柱
③パチンコを最大限楽しむため
主にこの3つのためにオカルトがある。
オカルトが無ければ「勝ち」か「負け」かの結果をただ機械的に受け入れるだけの味気ない作業になってしまうことは明白だ。
その意味でオカルトというものはパチンコにおいて非常に重要な役割を担っていることがお分かり頂けただろう。
マイオカルトを駆使して打ちたい台で爆勝ちするという夢を叶えることこそがパチンコの醍醐味だと私は考えている。
この論文をお読み頂いた方は是非ともオカルトの研鑽に努め、日々の実戦を楽しんで頂きたい。
また、今後のオカルト研究のために自身で抱えているオカルトを紹介して頂けると幸いだ。
一緒にオカルトを育て上げ、是非ともホールを潰すほどの戦果をあげよう。
下の記事でその他のオカルトに関する論文をまとめているので、興味のある方はぜひとも全て目を通し今後の研究に役立てて頂きたい。
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